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同じホテルに泊まっていた中国人の女の子のグループである。昨晩、ホテルでの夕食の時にも同じレストランにいたが、我々おじさんたちに対しては椅子やテーブルと同じくらいの関心しか示していなかった。それが朝かっこいいバイクに乗ったおじさんと分かると、椅子やテーブルだったおじさんが急にスティーブ・マックイーンになるのである。

日本ではありえない腕を組んでくれる若い女の子との記念写真である。そして出発の時は総出で手を振って見送ってくれた。おじさんたち、感激のあまり舞い上がってタイヤが宙に浮いている。そのまま国境のフェンスでも飛び越えられるのではないか。

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昨日の走行風景の写真が良くなかったのか、もう一か所観光地によって改めて走行風景の写真を撮ることになった。キノコのような奇岩が林立する谷である。いかにも世界遺産カッパドキアをバイクでめぐっているような光景だが、実際はバイクを停めたところが駐車場ではなかったために管理人からそんなところに停めるんじゃない、早く出て行けと怒鳴られてのこのこ動き出したところの写真である。

今日はサフランボルという町まで北上する。距離は約460kmと長丁場になる。幹線道路に出るとケマルがじりじりとスピードを上げていく。ケマルのすぐ後について二番手で走っていたが、しばらくすると後ろからIさんがするすると前に出てきてケマルの後にぴたりとついた。Iさんは初日に転んで足にひびが入っている。バイクの振動で痛いはずだ。そんな出して大丈夫か。Iさん、ケマルの車間をつめるのでケマルが面白がってさらにアクセルを開けた。おいおい、昨日捕まったばかりだろう。巡航速度はじりじりと上がり120kmに達してそこで留まった。

さすがにケマルもこれ以上ではメンバー全員はきついと考えたようだ。平坦な道で直線ならばNC750で120kmは何ともない。しかしカーブとなると話は別である。行く先に緩い下りの左カーブが現れた。ケマルとIさんはスピードを落とさずそのまま引っ張っていく。おい、嘘だろ120kmであのカーブに入るのか。思わずアクセルを緩めた。それでも110kmだ。2人はそのまま突入し見る見る先の方に行ってしまった。

冗談じゃない、俺はただのサラリーマンだ。このような時こそ事なかれ主義のただのサラリーマンであることを肝に銘じて自重しなければならない。しかし、後ろからするすると出てきたメンバーがいた。こちらが戦意を喪失したと見るや先の二人を追いかけ始めたのである。先のIさんは経営者である。後から出てきたメンバーは自営業者である。職種によってアクセルの開け方が違うようだ。

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経営者、自営業者、労働者、労働者、・・・、労働者の順で幹線道路を快調に飛ばしていると、横をヒュンヒュンと大排気量のバイクの集団が追い越していった。BMWである。エンジンが横型なのですぐわかる。中にはタンデムで乗っている者もいる。早い。しかしあの大型のバイクをタンデムで乗りこなすには相当な体力と筋力が必要である。高速で走っているときはいいが街中でのストップ・アンド・ゴーの低速時は大変だろう。肉食系の人種でないと無理なバイクだ。いよいよヨーロッパ圏に入ってきたようである。

途中のドライブインでこの一団に追いついた。あのタンデムで乗っていたペアだ。聞くとアルゼンチンから来たという。どうやら彼らも同じサフランボルに向かっているらしい。ところで、タンデムペアの奥さん元気ありそうだけど旦那疲れていないか。

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by chukocb400sb | 2022-12-30 07:22 | 7 タブリーズからイスタンブル | Comments(0)

この旅行記は、シルクロードを西安からベネツィアまでレンタル・オートバイのパックツアーを乗り継ぎ、17年かけて走ってきた記録である。


by 山田 英司